建替え当初の2005年

milkshopDELIはTVの取材を受けた。

今は亡き、ローカル情報バラエティ番組
“ヨジテレビ”


夕方4時~5時放映。
主婦が夕食の準備前に見る地域の情報バラエティ番組。

そこに名取市の視聴者から投稿があったらしい。

ありがたいことに、こじゃれた牛乳屋として取り上げられた。

当時の仙台放送HPがこれ


断じて「仕込み」ではない。

急に仙台放送から取材申し込みがあり驚いたわけで
当然、投稿者である名取のヒカリッ子さんを知る由もない。

でも、恐らく主婦であろう。

リニューアルオープン当初は、このたたずまいから
カフェと勘違いして来店する方が少なくなかった。

主婦から注目されていた。


その証拠に

宅配基本サービス料金制度を採用し
人材育成に本腰を入れ始めた2008年。

milkshopDELIが誕生して3年。

当店スタッフの半数は、30代の主婦になっていた。



社長:倉元靖武は、業界団体「宮城明乳会」の役員を長年務めている。

宮城明乳会とは
宮城県内の明治牛乳販売店42店(現在は37店)が会員となる団体。

●2008.8

倉元は、スタッフ育成の一環として、この宮城明乳会にて
「ヘルシーアドバイザー検定制度」を立ち上げることになる。


当時、明治販売店の営業スタッフはだれでも
「ヘルシーアドバイザー」と名乗っていた。

一定の専門知識もなく「ヘルシー」を「アドバイス」出来ない新人スタッフでも名乗る。お客様からのお叱りの声も・・・当然だった。

これは・・・いかん。

ワインでいえば“ソムリエ”のように、公の機関がちゃんと認定し、その称号を与えなければ意味がない。
それどころかマイナス効果だ。

てな訳で、理事会に提案し検定制度が事業化された。

当店からもほとんどのスタッフが受験。

月一で勉強会を開催。各自自習も欠かさない。
「自分だけ不合格してなるものか」

と皆、必至にお勉強。

で見事、全員合格!

健康知識も、もちろん受験項目に入るが、むしろこの試験は
ヘルシーアドバイザーの存在意義を深掘りする内容。

「この仕事はなんのために社会に存在しうるのか」

作業論ではなく、使命感を醸成する人材育成プログラム。


自店だけの“みんなでお勉強”ではなく、見知らぬ同業他社スタッフ約100人と机を並べ受験することで、それなりの緊張感が効を奏す。

バイト感覚の主婦が、プロフェッショナルに変貌して行った。


・2010.8

ヘルシーアドバイザー検定も3年目を迎え、よりプロ育成プログラムへと進化する。
人材育成のプロ講師を招聘し、大企業の新入社員研修並のプログラム。

◆ビジネスマナー
◆コミュニケーションスキル
◆提案スキル

をプロ講師陣による事前研修を経た上での実地検定試験。

現場を再現し、詳細項目を講師陣がチェック。
実地試験+筆記試験+論文により合否が決まる。

宮城全体で、この難検定試験に挑んだ受験生は19名。
うち9名が合格。

うちからは6名の精鋭を送り込み、合格者は3名。
そのひとりは、主席合格となった。


「こんな素晴らしいスタッフがいるのに、なぜ業績は・・・」

と、社長倉元の甘い経営が疑問視されるように・・・

スタッフは確実に成長している!
成長しなければならないのは社長だ。

より質の高い牛乳販売店経営を手に入れようと
各種セミナーに参加し猛勉強。


・2011.1

膿を出し切り、痛みを伴う改革の断行に着手。
全スタッフと個別面談を行い、いよいよ4月から施行する段取りに・・・



・2011.3.11

東日本大震災